― さ ―
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最終強度
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| 極限強さ、破壊するまでの間に材料に加わった最大荷重をもとの断面で除した応力。
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酢酸ビニル樹脂
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| 酢酸ビニルの重合により得られる熱可塑性樹脂でPVAと略称される。
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皿板
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| 窓の下枠の外部下端に取り付ける水切りをいう。
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酸化防止剤
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| 樹脂の酸化による劣化を防止し、機械的及び化学的性質を保持するため、樹脂に少量添加する物質をいう。
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サンダー仕上げ
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| 表面の仕上げをサンドペーパーで行うもの。
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サンドイッチ構造
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| 軽い材料の板(発泡プラスチックなど)を芯にし、上下に合板や金属板を貼り付けた軽くて丈夫な構造。
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三面接着
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| ジョイントに不定形シーリング材を充填した場合、ジョイントを構成する材料の相対する面および底部3つの面で接着することをいう。
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サンクスガーデン
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| 地盤より下がったレベルにある広場のこと。
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― し ―
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シーラー
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| 塗料の塗装前に、その下地である多孔質材の表面をシールし、平滑にするために用いる材料をいう。
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シースルーシャッター
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| ガラス板にした夜間でも見通しのきくシャッター。
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シーラント
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| シーリング材と同義。
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シーリング材
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| 建築・土木・自動車等構造体の部材相互や接合部に、防水その他の目的で使用される充填材料のこと。使用目的によって種々の形状・性質のものがある。
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シール材
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| 亀裂をシールする材料。シールとは「密閉する」[目塗りする][封ずる]などの意味。注入補修工法においては、注入した樹脂が漏れないように施すが、気密・水密のために亀裂を塞ぐ場合もある。
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シール補修
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| 構造物に生じた亀裂をシールして、水密、気密にし構造物が劣化するのを防ぐこと。亀裂は常時動いているので可塑性に富んだシール材が要求される。
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色相
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| 明度・彩度とともに色の心理的属性の一つであり、有彩色を区別するときに使われる色の感じによる種別である。
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磁器(質)タイル
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| タイルは耐候性・耐火性・防水性などに優れ、外壁や水周りを中心とした内装用建材として人気が高い。タイルには素地質や吸水率によって陶器質・せっ器質・磁器質の3種類があり、特に磁器(質)タイルは最も緻密でほとんど吸水しないため、浴室の床にも使える。
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漆喰(しっくい)
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| 建築材料として用いられる素材である。主に接着や目地の充填に用いられる。また土で造られた壁の上塗り材としても用いられる。製造方法は、石灰に麻の繊維を加え、草木や海藻から得る接着剤、水などを加え練り上げて作られる。このため外見は白色となっている。建築材料としてはかなり古くから用いられてきたものである。戦後、在来工法建築とともに急速に衰退したが、近年、文化的に再評価されつつある。
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シックハウス(症候群)
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| シックハウス(症候群)とは、住宅の新築またはリフォーム時に使用する建材や家具などの材料から放出する揮発性化学物質が人体に触れたり、吸引されることにより、めまいや吐き気、目や喉の痛みなどの健康障害を引き起こす症状のことである。シックハウスの原因となる化学物質の代表はホルムアルデヒドという物質である。合板や壁紙用接着剤などに幅広く使われる物質で、強い刺激臭がある。このほか接着剤や塗料に含まれるトルエンやキシレン、断熱材などに使われるスチレンなど、いわゆる揮発性有機化合物(VOC)と呼ばれる化学物質がシックハウスの原因とされ、厚生労働省では13物質について濃度指針値を策定している。
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事後保全
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| 対象物が故障などによって機能・性能が低下するか、または停止した後に行う保全。
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指触乾燥時間
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| 時間が経過して、接着剤が指先などにつかなくなるまでの時間をいう。
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湿潤硬化型エポキシ樹脂
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| 建築用エポキシ樹脂の硬化剤は親水性があるので、被着体が湿っていると(含水率8〜30%)接着強度が小さくなる。被着体が乾燥している場合と同じ強度が得られるエポキシ樹脂をいう。湿潤硬化型エポキシ樹脂の硬化剤にはアミンアダクト、ポリアミド樹脂・芳香族アミンなどがある。
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湿潤養生
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| コンクリートの表面および内部を湿潤状態に保存した養生。
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JAS
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| 日本農林規格
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JASS
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| 日本建築工事標準仕様書
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ジャンカ
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| コンクリート打ち込み時に、セメントペーストのまわりがわるく、粗骨材が1箇所に集まった部分をいう。また豆板という。
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柔構造
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| 柱・はりなどの接合部を剛とせず、構造物に作用する地震力が減衰するように設計した構造をいう。
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重合
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| ビニル重合・開環重合、重縮合および重付加重合のような高分子の生成物の総称。
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重合体
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| 各種重合体によって得られる高分子で、化学構造から鎖状重合体・3次元構造重合体がある。
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収縮
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| 成形品の体積が縮小することをいい、成形時における樹脂の収縮を成形収縮・成形したのちの収縮をあと収縮という。実際には長さの変化で収縮率をあらわしている。
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収縮目地
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| 収縮による引っ張り応力に備えるためのコンクリートの継ぎ目。
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収縮率
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| 材料が熱などによって縮む程度をいう。シーリング材では充填後、成分の一部が揮発して体積収縮することをいい、「やせ」と呼ばれることもある。
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修繕
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| 劣化した部材、部品あるいは機器などの性能または機能を現状あるいは実用上支障のない状態まで回復させること。ただし、保守の範囲に含まれる定期的な小部品の取替えなどは除く。
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充填材
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| 基剤として用いるプラスチックの強度・耐久性などの性質を改善するために加える物質、または価格を安くするために加える不活性な物質をいう。
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主筋
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| 鉄筋コンクリートのはり、柱において曲げモーメント、または軸方向力を負担するよう軸方向に挿入された筋。または床スラブでは通常短辺方向に配置された鉄筋。
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主要構造物
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| 建築物の構造上重要である壁・柱・床・はり・屋根・階段をいう。
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衝撃強さ
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| 普通衝撃的な曲げ荷重によって材料が破断するのに要するエネルギーを断面積で除した値で、sp/cuの単位で示す。この値の小さい材料ほどもろい。
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触媒
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化学反応を起こす物質に比較的少量添加して、自身は何の化学反応も起こさずに反応速度を変える物質。
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人工軽量骨材
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| 頁岩、シンダー、高炉スラグ、フライアッシュなどを主原料として、人工的に製造した軽量骨材。
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浸漬試験
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| ものの耐薬品性をみる場合に、酸・アルカリ溶液・水などに一定時間漬けて物性の変化をみる試験。
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シンナー
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| 接着剤や塗料の粘度を低下させるために、うすめる溶剤のこと。
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― す ―
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水分率
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| 物体中に共存する水の重量を、その物体の全重量で除した値の百分率をいう。また含水率とは物体中に共存する水の重量を、その水を除いた物体の全重量で除した百分率をいう。
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水密性
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| コンクリート内部への水の浸入または透過に対する抵抗性。
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スキップフロアー
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| 半地下、中2階など通常の階高を二分の一ずつ昇降する床の構造。
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スキニング
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| 容器内でワニスやペイントなどの表面に皮ばりする現象。
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ストーリー
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| 建物の階、層。フロアやヴェルも同様な意味で使われる。
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ストリートファニチャー
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| 美観、快適さ、休息、衛生機能を担う商店街のツール。街具のこと。
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スパン
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| 梁、アーチなどの支点間の距離をいう。
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スパンドレル
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| 柱と柱の間に使われる内壁、外装材。
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スランプ
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| 不定形シーリング材を垂直面のジョイントに充填したとき、重力の作用による垂れ下がりをいう。
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― せ ―
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成形
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| 成形材料を型・ダイなどを用いて所要の形に製造することをいう。その製造工程の相違により、圧縮・トランスファー・積層・射出・押出しなどの成形方法がある。
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生物劣化
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| 木材その他の有機材料のバクテリア・菌類・虫等による劣化。
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積層
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| 成形方法の一種で、積層品を作る場合に、フィルム状またはシート状の材料を重ね合わせる操作を言う。
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絶縁抵抗
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| 絶縁体に電圧を加えたとき絶縁体の示す電気抵抗で、普通絶縁された送電線、電気機械の巻線などに対し、これと地表との間に存在する電気抵抗をいい、オームまたはメガオームの単位で示す。
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接着
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| 広義には、接着剤と被着体間の界面が物理・化学的な力(ファンデルワールス力・投錨効果等)によって接合することをいうが、狭義には、粘着剤が常温で軟化状態にあるのに対し、接着剤は硬化して強固に接合することをいう。
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接着強度
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| 接着部を破壊させるに要する力で、引っ張り、圧縮・曲げ・剥離・衝撃・引き裂き・せん断などの測定方がある。
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接着剤
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| 物体を接着により、結合することができる物質。
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接着破壊
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| シーリング材を用いた目地部分で欠陥が生じた場合の破壊状態の一つで、被着体とシーリング材が分離した場合をいう。界面破壊・界面剥離・剥離破壊とも呼ぶ。試験表などではAFという記号が用いられる。
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セット時間
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| 接着にあずかった接着剤が固化して普通の取り扱いまたは機械加工のできるようになるまでの時間で準硬化ともいう。
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セルフライフ
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| 貯蔵期間で、缶等に入っているままの状態での寿命をいう。
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セルフレベリング
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| 水平面の上向きジョイントに注入したとき、表面が自然に水平になることをいう。
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せん断強さ
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| せん断荷重によって破断するときの最大応力であってkgf/pの単位で示す。
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セットバック
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| 建物の全面を後退させること。
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― そ ―
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層間変異
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| 建築物が風や地震などの外力を受けて変形するとき、上下の階の床相互に生じる水平方向の相対的な変位を言う
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相容性
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| 2種または多種の物質が相互に親和性を有し、溶液または混和物を形成する性質をいう。
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増量剤
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| プラスチック接着剤の価格を安くすることを目的として加える物質またはプラスチックスコンパウンドの価格を安くするために相溶性可塑剤に加える安価な二次可塑剤をいう。
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促進剤
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| 触媒の効果を促進して、重合または硬化の時間を短縮するために加える薬品をいう。一般に過酸化物の触媒には、アミン類、ナフテン酸コバルト等が促進剤として用いられる。
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促進曝露試験機
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| ウェザリングを人工的に促進するために、再現性のある標準的な試験条件を作り出す装置をいう。またウェザオメーターともいう。
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塑性
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| 材料に応力を加えたときに、材料が破壊を起こさずに永久に連続的に変形する性質をいう。
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塑性変形
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| 弾性変形に対比される変形で、応力を取り除いても原型にもどらない変形である。
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ゾル
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| 液体を分散媒とするコロイドをいう。コロイド溶液ともいう。分散媒が水ならばヒドロゾル、有機溶媒ならばオルガノゾルという。
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