― か ―
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ガーゴイル
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| 中世の建物の屋根の端などによく見かける、雨樋から雨水を落とすための水の吐き出し口。
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ガイドレール
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| シャッターの両側に取り付けられたシャッターを降ろすためのレール
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カーテンウォール
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| 非耐力壁の総称
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カーテンウォール構造
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| カーテンウォールによって構成される壁面の構成方式。
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カートリッジ
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| 不定形シーリング材の包装に用いる密閉円筒容器で、ガンに装着できるものをいう。
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改修
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| 劣化した建築物等の性能、機能を初期の水準以上に改善すること。
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解重合
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| 鎖状構造の熱可塑性樹脂が熱・光・触媒・解重合剤などの存在によりその連鎖がきれて、比較的重合度の低い高分子となり、または単量体となることである。メタクリル樹脂・四フッ化エチレン樹脂が熱により単量体へ移行することや、ポリカプロアミドが酸またはアルカリによりカプロラクタムへ移行することは解重合の一例である。
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仮設工事
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| 直接建物に関わる工事ではなく、工事を行うにあたって仮に設備する間接的な工事。同一敷地内に数棟建設する場合に共通して必要な仮設や、複数の工事種目に共通して使用され、分解することが不可能な工事を、共通仮設工事という。
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改装
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| 建物の外装、内装などの仕上げ部分を模様替えすること。
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改造
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| 既存の建築物などの一部を変更すること。
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改築
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| 建築物の全部または一部を取り壊して構造、規模、用途を著しく変えない範囲で元の場所に建て直すこと。
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回復
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| 変形の原因となっていた外力を除いたときに材料がもとの状態にもどろうとする性質をいう。
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界面剥離
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| 仕上げ材などが、被着体である下地との接着界面から剥がれることをいう。
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改良保全
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| 対象物の初期の性能または機能を上回って改良するために行う保全。
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架橋
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| 線状ポリマー分子の相互間を化学的に結合させ網状構造をつくることをいう。
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笠木
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| へい、手摺、腰羽目、パラペットなどの上縁の横材をいう。
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重ねジョイント
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| ジョイント構成材料の端部を重ね合わせたジョイント。ラップジョイントともいう。
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可使時間
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| 2成分形シーリング材などで基剤と硬化剤の練りまぜ後、充填作業に不適当な粘度になるまでの時間をいう。
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カスケード
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| 小滝のこと。庭園などに設けられた、自然あるいは人工的な小規模の滝のこと。
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カスケード法
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| カーテン方式ともいい、幅の狭いすきまから接着剤を流下させて塗布する方法。
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ガスケット
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| サッシとガラスの取り付けまたは、そのシールなどに使用するもので、合成樹脂または、合成ゴムをH型、Y型、U型その他の特殊な断面形状に押し出し成形したひも状の定型シーリング材をいう。
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カゼイン
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| タンパク質の一種で接着剤として使われ、牛乳や大豆から得られる。
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可塑剤
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| 樹脂の可塑性を改善すると同時に製品に柔軟性を付与するために加えられる液状または、固体状物質で、一次可塑剤、二次可塑剤・高分子可塑剤に分類される。
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硬さ
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| 一般に材料の硬さの程度をいう。鉛筆硬度・ブリネル硬度・スプリング式硬さ試験機が用いられる。(JISK6301)
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活性
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| 物質に持っている機能が科学的に活発になること。
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可とう性
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| たわみ性・耐屈曲性・引っ張り・ゆがみ・曲げ強度に強いと言う意味。
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加熱減量
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| 接着剤やシーリング材を加熱したときの重量の減少をいう。
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壁構造
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| 柱、はりなどの骨組を作らず、壁体とスラブの剛性にたより、それらの面材の組合せによって構成された構造をいう。
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框(かまち)
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| 扉・建具などの周囲の枠組み。
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ガラス移転
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| 結晶化しない高分子の液体の温度を下げてゆくと、固化しガラス状になる。このような無定形物質の液体―固体転移のことをガラス転移といい、このときの温度をガラス転移温度という。
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ガラス転移点
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| 高分子材料の無定形部分が高温側のやわらかいエラストマー状態から低温側の硬いガラス状態に移転する境界の温度をいう。また、ガラス転移温度ともいう。
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加硫
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| 生ゴム組成中にある二重結合部へ硫黄を結合させ、分子間を架橋することによって温度変化や老化に対する抵抗性を与え、強度と弾性を増し、粘着性をなくす処理をいう。
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がらり戸
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| ルーバー戸ともいう。幅の狭い板を斜めに間隔をあけて組み込んだ建具。
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感圧性接着剤
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| セロハンテープの接着剤のように、半永久的に乾かず、べとつく型の接着剤。
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間隙充填性
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| 隙間を充填できる接着剤で、接着層が厚くても亀裂が入りにくい性質。
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含浸
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| 樹脂を織物・紙・木材・粉粒・巻線その他の組織または、構造中の間隙にしみこませることをいう。
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乾燥許容時間
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| 被着体上に塗布した接着剤が、接着能力を失うまでの時間。
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乾燥収縮
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| 硬化したコンクリートの長さが乾燥によって短縮する現象。
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乾燥ひび割れ
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| 乾燥収縮に伴って、コンクリートに生じるひび割れ。
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顔料
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| 成形品・塗料・印刷インキなどに用いる粉末状の着色剤で、水・油・アルコールなどに溶けない。
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― き ―
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基剤
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| 2成分形の接着剤・塗料で、一般に主成分を含む方の配合物をいう。主剤と呼ばれることもある。
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希釈剤
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| 塗料・接着剤の粘度を低下させるために添加する液体。
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揮発分
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| 物体中の揮発性物質の含有率をいい、物体を一定温度において一定時間放置した時の重量減と原重量との比を百分率で示す。
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キャッピング
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| 圧縮強度試験用の供試体の表面を、適当な材料を用いて平滑に仕上げること。
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キャノピー
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| 天蓋のこと。ニッチや説教壇などの上部に設けられた装飾的な覆い。あるいは壁から突出して戸口や窓の上に取り付けられた天蓋のような覆い。
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キュア(cure)
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| 熱硬化性樹脂が熱・光・触媒などの作用によって架橋することをいう。(硬化参照)
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キュア温度(硬化温度)
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| 塗料・接着剤を硬化させるためにかける温度。
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キュア時間
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| 熱硬化性樹脂を加熱し、または、これに触媒などを添加したときに、その樹脂が硬化を開始してから成形し終わるまでの時間をいう。例えば、圧縮成形では、金型を閉じた瞬間から圧力を抜くまでの時間を、注型用の不飽和ポリエステル樹脂などでは、キュアを開始してから最高発熱温度に達するまでの時間をいう。
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吸水性
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| 物体の水を吸収する性質をいい、物体を一定温度において一定時間蒸留水に浸漬したときの重量増加と原重量との比を百分率で示す。
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強化プラスチック
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| 補強材に低圧成形用樹脂を含浸させて成形することにより、機械的強度を著しく向上させたプラスチックであって、ガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂との組み合わせが最も代表的なもので、通常FRP(fiberglass reinforced plastics)と呼ばれるものがほとんどそれである。
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凝結
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| セメントに水を加えて練り混ぜてからある時間を経た後、水和作用によって次第に流動性を失い硬くなること。
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凝固
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| コロイド溶液の分散粒子が電解質物質の添加、加熱、冷却などによって不可逆的に沈降する現象をいう。
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凝集
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| 分子又は、原子が結合されている状態。
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凝集破壊
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| 接着剤層の内部に生じた接着破壊をいう。
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共重合体
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| 2種以上の異なった単量体を重合することを共重合(copolymerization)といい、これによって得られた生成物を共重合体という。 共重合体は、2種以上の単量体が不規則にまたは整然と配列している。単量体の混合比ならび、共重合性によって共重合体の組成が異なるので性質も異なる。また、同一系の多官能化合物を2種以上混合して、他の多官能化合物と重縮合することを共縮合という。
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極限強さ
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| 破断するまでの間に材料に加わった最大荷重をもとの断面積で除した応力でkg/oの単位で示す。
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亀裂
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| 材料が内部の応力、外部の衝撃または、環境などの影響を受けて生じた割れをいう。
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亀裂(ひび割れ)誘発目地
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| 外壁のコンクリートにおいて、有害な亀裂が発生することを防止するために意図的に設けられる目地で、一定間隔に壁厚の薄い箇所を設け、亀裂を誘発させるための目地。
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キャブシステム
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| 電線や電話線などを地中に埋設する地下埋設共同溝のこと。
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ギャラリー
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| 回廊、歩廊、廊下、通路。教会の2階桟敷、天井桟敷、美術館、画廊のこと。
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― く ―
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空気量
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| コンクリート中のセメントペーストまたはモルタル部分に含まれる、空気泡の容積のコンクリート全容積にたいする百分率。
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空隙率
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| 硅砂・砂利の混合物の中で、空気の占める容積比率。
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櫛ごて
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| コテの先が櫛目状になっているもので、ペースト状の接着剤を塗布するときに用いる。
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クッションフロアー
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| ビニル系長尺床材のこと。
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クリープ
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| 一定応力の下で変形またはひずみが時間の経過とともに増大する現象。コンクリート・モルタルをはじめ多くの材料でみられる。特にガラス転移温度以下でおこるクリープを低温度流れという。
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クリアランス
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| 建築部材や部品の取り合いのすきまをいう。
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グルー
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| 膠のことから接着剤の意味にもなる。カゼイングルーなどといわれている。
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グレアカット照明
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| まぶしさをカットする照明方式または照明器具の総称。
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グレイジング
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| ガラスをはめ込み固定する事をいう。
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グレイジングガスケット
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| サッシ・ドアーなどにガラスをはめ込む場合に用いる凹型(チャネル型)またはビート型ガスケットをいう。
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グレイジングチャンネル
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| チャネル型(凹型)に押し出し成形したゴムまたは軟質塩化ビニル製グレイジングガスケットをいう。
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グレイジングビード
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| ビード型に押し出し成形したゴムまたは軟質塩化ビニル製グレイジングガスケットをいう。
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クレセント
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| 上げ下げ窓または、引き違いの締り金物をいう。
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グラニット
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| 高級内外装仕上げ材として用いられる御影石のこと。
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クロゼット
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| 私室、小室、物置、水洗便所。
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― け ―
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ケースメント・ウインドウ
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| 開き窓のこと。竪框(たてかまち)に取り付けられた蝶番によって、建物の外側あるいは内側に開閉する窓。ケースメントは、開き窓の窓枠のことをいう。
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ゲーブル(破風、切り妻)
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| 棟のある屋根の端部で、壁上部の三角形などの部分。二つの屋根面が棟で交わり、端部に切り妻を持つ、最も構成が簡単でどこでもよく見かける屋根形式を切り妻屋根という。
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蹴込み板
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| 階段の蹴込みに使用した板。蹴込み板に対して、踏みづらの板を段板という。
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蹴込み床
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| 床の一形式。床をはぶき床板と畳寄せとの間に蹴込み板をはめたもの。
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欠損
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| タイルやモルタルが部分的に欠けた状態。原因は、凍害・熱膨張・機械的原因等。剥落につながるので注意が必要。
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結合剤
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| 接着剤の主成分で2つの物体を結合させている接着剤の接着力は、主としてこれによる。また複合材の場合は、接着剤自身を結合剤という。
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ゲル
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| コロイド状溶液の蒸発、冷却または化学変化などによって生じるゼリー状の半固体ないしい固体をいう。例えば、熱硬化性樹脂ではキュアする際に、その中間段階としてこの状態が存在し、熱可塑性樹脂では溶液あるいはラテックスに沈殿剤を加えて樹脂を析出させるとき、逆に樹脂を溶解させるときに多く存在する。
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ゲル化
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| コロイド液がゼリー状に変化することで、接着剤が凝固することもいう。
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嫌気性接着剤
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| 塗布して貼り合わし、空気を遮断すると初めて硬化する接着剤で、ねじのゆるみ止めなどに使用される。
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懸濁
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| 液体中のコロイド粒子よりも大きい(直径100mμ以上)固体の粒子が分散した状態をいう。
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建ぺい率
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| 建坪(地上建築面積)の敷地面積に対する割合。
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― こ ―
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コアー
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| 抜き取り検査のためのテストピース(試験体)をいう。
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硬化
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| 熱硬化性樹脂の場合には、キュアによって物理的性質が変化することをいい、熱可塑性樹脂の場合には、軟化または溶液状態の成形品が冷却によって固化することをいう。
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硬化剤
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| 一般的には、熱硬化性樹脂に添加、混合し、加熱もしくはその他の処理を行って硬化状態にする物質のことであるが、2成分形不定形シーリング材では、基剤と混合して、架橋などの化学反応を起こさせる配合物をいう。
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硬化時間
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| 樹脂が硬まって、ある程度初期の目的が達せられるようになるまでの時間。
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コーキング材
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| 油脂・合成樹脂などと鉱物質充填材を混ぜて製造される。表面は硬化して皮膜を形成するが、内部は固まりにくい。シーリング材全体がコーキング材と呼ばれたこともあるが、現在は、コーキング材といえば油性コーキング材に限定している。ムーブメントの小さいジョイントに用いられる。
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剛構造
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| 柱・はりなどの接合部を剛とし、地震力に耐えられるように設計した構造をいう。
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更新
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| 劣化した部材、部品や機器などを新しい物に取り替えること。
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鋼製アタッチメント
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| 接着強度試験において、被着体そのものに直接力を加えることが出来ない場合に、一定面積を持つ鋼製のプレートをその被着面にエポキシ樹脂で接着し、これを介して被着体間の接着強度を求める。この鋼製プレートを鋼製アタッチメントという。
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合成樹脂
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| 合成によって作られたプラスチックのことをいい、略して樹脂と呼ぶこともある。これは熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂に大別される。
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構造用接着剤
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| 航空機の構造部の金属接着のように、長時間強力な荷重がかかってもよく耐える接着剤。
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コーティング
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| 金属・織物・紙などを空気・水・薬品などから保護するために遮断し、また電気絶縁・装飾などのためにはカレンダー・押し出し・浸漬・吹き付け・スプレッドなどの加工方法によって、物体の表面をプラスチック皮膜で被覆することをいう。
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コミュニティ道路
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| 歩道・車道が区分され、車道は蛇行等によって緩行するようになっている道路。歩車共存道路のこと。
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コールドエイル
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| 冷蔵オープンケースの前面下部に冷気が滞留すること。
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コールドジョイント
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| コンクリート打ち込み中、相接するコンクリートの打ち込み時間がある程度あく場合に先に打ったコンクリートの上部にブリージング水やレイタンスがたまり、場合によっては、骨材が洗われて露出し、加えて堅くなってくるので、あとに新しいコンクリートを打ち足すときに、前層まで充分届くようにバイブレーターや突き棒で処理することをおこたると、打ち継ぎ箇所にコンクリートの不連続面を生じ、あとで雨漏りやひび割れの原因となる。これを一般にコールドジョイントと称している。
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固形分
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| 接着剤中の不揮発性物質の重量パーセントをいう。エマルジョンの場合は水中に分散している微粒子の重量パーセント。
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腰
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| 建物では、地面・床面に近い下方の部分壁。建具の腰は根元の突起部分、破風、せり持の腰は、高さの半分くらいのところをいう。
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腰壁
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| 窓台から下方の床までの間の側壁、すなわち腰の部分にある壁。
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ゴム状弾性
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| 小さな応力でかなり大きな変形を起こし、応力を除くとその変形から急速に、ほとんど元の形までもどろうとする材料の性質をいう。
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コンコース
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| 建物内や街路上の広場のこと。
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コンシステンシー
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| 主として単位水量の多少による軟らかさの程度で示される。まだ固まらないコンクリートの性質。
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コンタクトセメント
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| 両面に塗布して10〜60分乾燥して貼り合わせ、手で押さえる程度の圧力で充分接着する接着剤で、ネオプレン系の接着剤がよく用いられる。
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コンパウンド
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| 鎖状重合体または初期縮合物に各種配合剤を加えて成形加工または使用しやすくした混和物をいう。
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